【本日参加〆切】真の日本式経営

リアルインサイト 鳥内です。
伯仲塾の第3期受講ですが、
本日23:59で受付終了します。
松下翁の不変の経営哲学を
学びたい方はぜひ伯仲塾の
門戸を叩いてください。
「人間大事の経営をすると
甘える社員が増えるのではないか?」
とよく質問されますが、
これは誤解です。
現実は逆です。
そしてもう1つ。
成果を出した人材を優遇する
= 人間大事
でもありません。
江口先生も
「アメリカ式経営は
日本に合わない。
今すぐ止めるべきだ」
と、繰り返しお話されています。
その理由について
以下のように語られました。
平成に入ってバブルが弾けて
デフレ状態が続く中で、
かつての日本式経営では
デフレ脱却はできない、
企業経営はできないと、
欧米式・アメリカ式の経営が
導入されました。
その代表的な手法が
リストラや成果主義、
能力主義だったのです。
アメリカ式経営は、
「企業の繁栄」
もっと言うならば
「経営者の繁栄」が
最優先されました。
社長は経営者としての
任期中にいかに利益を
上げるかを追求します。
株主中心主義ですから、
当然利益を上げなければ
株主総会で追及されてしまう。
そのため、
何が何でも利益を上げることが
優先され、社員、すなわち
「人」が犠牲になっていったのです。
利益を上げるために
一番簡単なのは、
固定費と人件費の削減。
つまり利益を確保するためには、
首切りや給料カットが
一番早かったのです
しかし、日本式経営も
現代日本において
大きな誤解を招いていると
江口先生はいいます。
「年功序列」
「終身雇用」
「企業内労働組合」
は、日本式経営にあらず。
戦後は人手が足りず
労働者の売り手市場だったため、
会社側としては誰でもいいから採用し、
他の会社に逃げられないよう
労働者を囲い込むために
考え出されたのが
年功序列、終身雇用、
企業内労働組合
の3つだそうです。
では「真の日本式経営」とは何か。
江口先生は次のように
おっしゃいます。
それは
「人間を追いかける経営」
ということです。
「人間を大事にするのが日本式経営」で、
このやり方を貫き通せば
企業は必ず大きくなります。
明治以降、日本の企業が
これだけ世界的に大きくなったのは、
「人間を追いかける経営」
をやったからです。
大きくならざるを得なかったわけです
失われた30年で、
日本経済は停滞したと
言われる一方で、
株価はコロナ禍に入っても上昇し、
2021年2月16日には
30年ぶりに株価3万円を突破しました。
あまり知られていないことですが、
1990年には485万社あった企業数が
2016年には358万社まで減少。
わずか17年の間に、
127万社が消えました。
その大半は、中小零細企業です。
経済が好転した実感が持てず、
失われた30年と言われ続けても
過去最高の株価を叩き出せたのは、
ワリを食ったのが
株価に何の影響も与えない
中小企業だったからです。
この傾向はコロナを経て
さらに加速していくかもしれません。
この時代の荒波を
どう生き抜くべきか。
それを示してくれるのが
松下幸之助翁の「経営哲学」です。
江口先生がおっしゃるように
「真の日本式経営」は人間大事の経営、
人を追いかける経営。
売上・利益を追いかけるため、
過酷なノルマを与え、
KPIや行動を徹底管理するのではなく、
人間を大切にし、
人間を追いかける経営を行う。
それは決して、「ヌルい」経営を
指し示すものではありません。
真剣に人間を大事にするとは、
上司、部下、同僚、お客様、取引先、
地域、業界の方々といった
その関わる全ての人々を
真剣に大事にすることです。
社員のワガママを許すことでは
決してありません。
とはいえ、具体的に
どうすれば人間大事となるのか、
それを企業内に落とし込み、
文化を変えていくためには
どうしたらいいのか。
社員に「人間大事」の意識を
持ってもらうためには
どうすべきなのか。
疑問点、不明点が
多く生まれると思います。
その回答を指し示してくださるのが
江口先生です。
松下幸之助の「心」を学び、
江口先生と質問と対話を重ね、
自社を「人間大事」の企業へと変えていく。
そのために開講したのが
伯仲塾です。
そして伯仲塾には
多くの仲間がいます。
互いに切磋琢磨しながら
より「人間大事」の経営を行い、
松下幸之助の孫弟子として、
日本で、世界で、
大きく羽ばたく企業が
一社でも増えることを
心から願っています。
それではまたご連絡いたします。
おっしゃった通り、企業をうごかすを動かすのは人間です。人間こそ企業を動かす原動力なのです。人間を育てることこそ今求められていることです。